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花輪理事長の独り言

花輪理事長の独り言(第16報)

少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
私も暮れから正月に、人並みにコロナ感染しました。人それぞれの症状がある様ですが、私の場合は、極めて軽症でした。
発熱はまったくなく、普通なら咽頭炎の診断が妥当です。乾燥で、喉をやられることは、私には、毎年のことてす。
しかし、暮れの一時期、当院の10床の感染病床は満床となり、一般病床にも感染者を収容せざるを得ない状況となり、『試し』の意味もあり、検査をしてみました。
結果、あくまで私見ですが、『コロナ、恐るるに足らず』です。
多くの入院感染患者さんや職員に感染予防のために検査をしましたが、全く症状のない、陽性者もあり、総じて軽症でした。
勿論、最近でも、感染者でお亡くなりになった方も複数おりますが、超高齢者か末期癌など、すぐに命に関わる原疾患を患っている患者さんが殆どです。

一方で、感染者は報道されている数の何倍、再感染を含めれば、何十倍になったいるのか?全くわかりませんが、すでに国民の多くが、既感染者であることは、想像に固くありません。
報道では、『コロナの死者が過去最高となった』などと言っていますが、私は、500人・600人の死者が多いとは思いません。
このうち、コロナ感染そのものが死因となった方は何人なのでしょうか?
亡くなった方達の年代は?
感染予防のため、注意を喚起することは当然ですが、可能な限り、正確で詳細な情報を国民に伝えるべきです。

この3年間の国のコロナ対策、よくやったと言うべきかも知れませんが、一方で、『情けない国』と思えたことも多々ありました。
方針、一貫性、指導力、説得力、ワクチン・治療薬開発、専門家と称する人達の、当たり障りのない発言。
日本独自のデータは取ったのでしょうか?
ワクチンはどの程度、何に効果があるのか?
医学的、科学的、統計的な研究はやって来たのか、やっているのか?
科学者としての医学者は日本にどのくらいいるのか?、研究者・研究機関はどのくらいあるのか?
私には見えません。

私どもには、現場の医療者として、少しの実体験から得た、 感想の様なものはあります。
ワクチンは重症化を防ぐは、そうだろと思っています。感染予防はなんとも言えませんね。
国としての研究と確固たる指針を期待したいと思います。
それでも、ロシアや中国などより良いのか?少なくとも、『決定』の速さや実行力に関しては、負けですね。
民主主義国家の良くも、ダメなところでしょうか。

さて、私の今後の仕事、次に進もうと思います。
昨年の『埼玉県医師育成奨学金免除指定病院の変更』『公民の差別の是正』については、私は、社会の常識と考えています。当たり前の事と思っています。
地域医療にとって、医師の偏在は重要な課題ですが、この制度の問題は、その中のほんの一部に過ぎません。
私にとって重要なことは、現場の意見が議会制民主主義のこの日本で、ルールにのっとり、行政に届き、反映されるか?であります。
期待して見守って行こうと思います。

『進行がんの撲滅』改めて
『がん死の撲滅』に取り組んで行こうと思っています。
何から始めるか?昨年来、いや、医者をやっている間中、考えて来ましたが、一応の結論に至りました。
『隗より始めよ』で行きます。

先ず、自分のがん検診から始め、次に、家族と職員。並行して、医師会の先生達に日本人のがんの実態と、現状のお粗末な『5がん検診』について、お話しして行こうと思います。
医師と言っても、専門科により、専門臓器以外のがんを診ることはほとんどないと思います。
勿論、昨年行った様に、行政や議員様方への訴えも必要と考えています。

秩父発、埼玉県から全国へ。
『早く見つければ、がんでは死なない』が行き渡れば、イイなー、と思います。
静岡県の家康を祀る久能山東照宮、タイムリーにも参拝して来ました。
昨年4月に東海道を歩いた時は、パスしましたが、今回は上りました。
金比羅さんに負けない位の長い階段、穏やかな駿河湾が、眼下に見え素晴らしい景色でした。
車で辿る東海道も良いですね。東名由比のパーキングからの富士山、中々でした。
桶狭間の古戦場はやはりパスしましたので、いつかは、車か、船で行ってみたいと思います。


花輪理事長の独り言(第15報)

今年、3月に医者としての仕事を辞めてからの今日までの9ヵ月、初めての『自由時間』に戸惑いながら様々な思いに囚われながら過ごしてきました。ルーティーンから解放され、患者さんの容態に自分の感情の100%が左右されて来た現実から解き放たれ、自ら望んだ環境を手に入れました。東海道を歩き、努めてコロナに挑戦し、かつ無視し、クルージングも釣りも、旅行も、以前より何故か、義務の様にやって来たかも知れません。
しかし、まだ手術をやらない自分を認められないでいます。何故、早く見つけさえすれば、ほとんど死なないはずの癌で、こんなにも多くの人が死ぬのか、何でコロナなんぞに人の心は萎えるのか。なぜ自分にウクライナに救急外科医として行く勇気がないのか?
75歳にもなって、自分も世間も見えません。
新鮮ではありましたが、何故か割り切れない一年でした。
多くの方達と知り合い、お世話になり助けられた一年でもありました。
ありがとうございました。
『進行がんの撲滅』来年は『がん死の撲滅』にタイトルを変更し、頑張ってみたいと思っています。

花輪理事長の独り言(第14報)

今シーズン最初のスキーです。
私のスキー歴は70年、レースとバックカントリー以外は転ばない自信はありますが、この10年、毎年シーズン最初の滑りは不安です。最近は必ずスマホの音楽を聴きながら滑ります。最近はブルートゥースイヤホンですが、息子が誕生日のお祝いに、BOSEの最高級イヤホンをプレゼントしてくれました。なので、いつも以上に緊張して滑りました。

私の初滑りのパターンはこの30年決めています。ともかく、長く休まず滑ります。どんなに足が痛く、酸欠になって痺れても、初日は靴を脱ぎません。
今日は今までで一番不安でした。毎年不安がつのります。
でも、これが私の、『まだ出来るかも知れない』の自分への信頼の証なのです。
嬉しかった。今日も出来ました。ゴンドラのてっぺんから下まで、ノンストップで、6本滑り切りました。

今年は、大学スキー部創立50周年記念誌も発刊できました。
OB戦に出てみようと思います。
ヤー良かった、まだ滑れた。
加山雄三のブライトホーン、オリビア、シーハイルがマッチします。
そう、南西に富士山が見えました。


花輪理事長の独り言(第13報)

今日は埼玉県庁内の県議会議事堂を訪ね、自由民主党議員団の団長様と幹事長様に『埼玉県医師育成奨学金』に関する要望をさせていただきました。
今回も県北の議員様、地元の新井、阿佐美議員様と埼玉県医師会副会長の丸木先生に御同席いただきました。

今回の『奨学金返済免除指定病院の変更』のみならず、医師の地域偏在の要因についても、現場・当事者としてのお話しをさせていただきました。
今後、民主主義のルールに則って、現状にそくした改善がなされる事を期待しております。


花輪理事長の独り言(第12報)※秩父夜祭り

秩父夜祭(12月2日が宵宮、12月3日が大祭)が3年ぶりに開催されました。今年は秩父メディカルフィットネスで職員、最近着任された研修医の先生方と見学しました。当院の大野副院長も上町屋台の囃子手で参加されていました。

 

大野先生(上町屋台囃子手)

フィットネス2階ジムより

目の前でギリ回し

フィットネス屋上からの花火

フィットネス外観


花輪理事長の独り言(第11報)

Yahooニュース(埼玉新聞)に知事への要望の記事が載りました。


花輪理事長の独り言(第十報)

埼玉県知事、議長様への要望、今日の毎日新聞の朝刊に載りました。

振り返って、12年前に私が秩父郡市医師会長であった時期にすでに、埼玉県医師会と県保健医療部に『地域の医師不足に対する思案』を提言して、審議検討をお願いしていました。
医師の地域偏在・診療科偏在については、学会等で何度か発信をしています。
これらは、今回、資料として知事等に提出しました。

今回の奨学金制度についても、3年前の『秩父医療協議会』で、奨学金返済免除指定病院が、公的公立病院に限ること、に納得出来ず、県に回答を求めていました。
理由は以下のものです。

1.この制度は、条例・規則を制定して運営している
2.その原資は埼玉県全体の税金で賄われている
3.公的医療機関は地域を担う中心的存在である
4.不採算医療を担っている

私はこの時点で、今回の様な県への要望を検討しましたが、コロナ禍等て、果たされませんでした。

今回、5月以来、全県的に多くの医療機関の先生方に電話でご意見を伺い、その全員の42施設から賛同をいただき、「埼玉県の地域医療を守る会・仮称」を立ち上げました。電話での感触と結果から、まだまだ多くの医療機関の賛同が得られると確信しています。


花輪理事長の独り言(第九報)

今後の私の仕事の一つ『地域医療現場から埼玉県への提言』について報告します。

2022年11月25日
埼玉県知事および埼玉県議会議長に42医療機関の賛同書を添えて、以下の要望を行いました。
同席者は要望にご理解、支援いただいている6名の県会議員様、賛同者を代表して本庄市児玉郡医師会長の鈴木和喜先生、埼玉県医師会副会長の丸木雄一先生と私の9名です。

埼玉県の地域医療における医師確保政策についての要望
『埼玉県医師育成奨学金制度』における返済免除指定病院の要件変更について
埼玉県の医師確保対策である医師育成奨学金制度における奨学金免除要件は、医師免除取得後、埼玉県内の医師不足地域の公的公立病院での9年間の勤務と定められておりますが、本要件の変更を要望致します。

要望内容

1.民間病院においても下記の内、一項でも満たせば「奨学金免除指定病院」とすること

①協力型臨床研修病院であること
②日本専門医機構が指定する19領域の関  連病院又は協力病院であること
③救急告示病院であること
④一定数以上の分娩実施施設(診療所を含む、知事が指定した施設)であること
⑤その他、知事が指定した病院であること

※上記要件を満たさなくなった場合は指定解除とすること
※随時見直しを行うこと

2.特定地域について

特定地域は、将来的には、生活圏、医療機能分担等を配慮し決定すること

要望理由

①民間病院においても不採算医療と言える地域の救急医療や若手医師教育等、中核的機能を担っている病院もあるため
②奨学金対象者の地域医療の実践とその後の地域定着には、モチベーションが極めて重要であり、指導体制と専門医の取得等に十分配慮する必要がある。彼らにとって選択できる、魅力ある医療機関が少しでも多いことが望まれるため
③医師の地域偏在・診療科偏在の解消には様々な要因を検討する必要があり、本奨学金制度も地域の実情に即した施策が必須であるため

地域医療においても、公民間の役割分担は必要であるが、現状を直視した時、地域医療を守る上で、公民の差別は決してあってはならないと考えます。

以上
本要望に、ご賛同頂いた方々の賛同書を添えて提出致します。
埼玉県の地域医療を守る会
代表 花輪 峰夫

 


花輪理事長の独り言(第八報)管外への転院搬送の現状(講演)

令和4年11月1日に秩父広域市町村圏組合議会議員の研修会にお呼び頂き、講演をさせていただきました。1市4町の議員様にも参加して頂き多くの方々に私の話を聞いていただいたことは、大変名誉なことでありました。お骨折り頂いた、木村議長様はじめ、事務局の方々、参加頂いた議員様に感謝申し上げます。講演内容はこちらをクリックしてください。(PDFファイル)

講演内容:管外への転院搬送の現状、及び、地域医療の課題(令和4年11月1日秩父市役所4階)

補足資料

令和2年度「知って得する健康講座」大腸がん検診のススメ-あなたを救い家族を守るがん検診-(動画)

ABC検診 (リンクをクリックするとPDFが開きます。2MB)

中学生ピロリ菌 検査 と除菌治療 自治体向けマニュアル_221028_121928
(リンクをクリックするとPDFが開きます。1.2MB)


秩父広域市町村圏組合議会議員の研修会

①令和2年度「知って得する健康講座」大腸がん検診のススメ-あなたを救い家族を守るがん検診-

 

ABC検診 (リンクをクリックするとPDFが開きます。2MB)

 

中学生ピロリ菌 検査 と除菌治療 自治体向けマニュアル_221028_121928
(リンクをクリックするとPDFが開きます。1.2MB)


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プロフィール
秩父病院理事長 花輪 峰夫

秩父病院理事長 花輪 峰夫

人と人との触れ合い医療を実践し、患者さんから信頼され、スタッフが気概を持って、地域に貢献できる病院を目指します。

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