今年12月24日のクリスマス・イヴに、病棟看護師の自主活動として結成されたハンドベル部が、入院中の患者さんに向けてハンドベルの生演奏を披露しました。
日々の看護業務とは別に、「患者さんに少しでも笑顔と癒しの時間を届けたい」という看護師一人ひとりの思いから始まった取り組みです。

入院生活は、治療や検査が中心となり、どうしても気持ちが沈みがちになります。
そのような中で、クリスマスという特別な日に、音楽を通して心が安らぐひとときを過ごしていただきたいと考え、演奏会を企画しました。

当日は、多くの患者さんがこの演奏を楽しみにしてくださり、入浴時間を調整したり、この時間に合わせて体力を温存したりしながら参加してくださいました。
患者さんが自ら足を運び、演奏を待ってくださる姿は、私たち看護師にとって大きな励みとなりました。

演奏曲目は、
1.ジングルベル
2.赤鼻のトナカイ
3.上を向いて歩こう
の3曲です。
クリスマスの雰囲気を感じていただける楽曲と、前向きな気持ちになっていただける楽曲を選びました。
ハンドベルの演奏は、まだまだ練習途中で至らない点もありましたが、患者さんのことを思いながら、看護師同士で声を掛け合い、心を一つにして演奏しました。
優しいハンドベルの音色が病棟いっぱいに響き渡ると、患者さんの表情は自然と和らぎ、演奏後には笑顔と温かい拍手が送られました。
その光景は、演奏する私たちにとっても忘れられない時間となりました。

今回の演奏会は、看護師の自主的な取り組みだからこそ生まれた、患者さんと職員が同じ空間で同じ時間を共有できる貴重な機会となりました。
入院生活の中のひとときの休息として、少しでも心身のリフレッシュにつながっていれば幸いです。
しまざき