秩父病院オンライン

2005年 冬 No.15

院長エッセイ
医療トピックス
連携病院紹介
院内委員会紹介
プチメール


院長エッセイ

第15回  地域医療を考える(その3)

秩父病院院長  花輪 峰夫
 以前に秩父では治療できない疾患、不足している医療について述べ、それらを担う中核病院が必要であるとお話ししました。今回はもっと具体的に当地域の『必要最低限の医療』と『公的中核病院の役割』について、私の考えをお話ししたいと思います。

 必要最低限とは全国の平均水準の医療が基準でありましょう。秩父に住む人がその水準の医療を受けられるのは当然の権利といえます。医療の進歩によりその水準は日々進歩して来ています。医療は高度化、専門化して来ていますが、同時に以前は特別であったものが一般化、標準化して来ています。

 そんな中で私は、秩父の地理的特殊性を考慮した上で、地域医療を考えた時、まだまだ不十分、もっと地域内で対処できるようになるべきだと言いたいのです。では、具体的にどの分野の医療、どの程度の質の医療が必要かが問題となります。医療は施設や人材に多額の費用がかかるものです。また、効率や採算を度外視する訳には行きません。しかし、必要最低限の医療はこういった要因で制限されてはなりません。そこで公的中核病院の役割を改めて考えてみます。多くの公的病院は予算援助があり、加えて諸税が免除されます。それは医療の公共性を根拠とした『必要最低限の医療』の確保のための措置に他なりません。必要不可欠な医療、地域に不足している医療を担うことこそ公的中核病院の使命と言えます。また、この意味は一般診療所で担っている外来診療ではなく、入院診療を重視し、比較的高度で専門性が必要な重症疾患を担うべきであるということも含みます。

 具体的項目を列挙します。循環器科、脳外科、小児科、産婦人科、救急医療の充実(小児救急を含む)、急性期および亜急性期リハビリ等です。医療の質は人材によって決まります。一般論として一定の水準の医療を確保するためには、各専門科とも最低2人、できれば3人以上の専門医師が必要です。私の言っていることは大学病院のような高度総合病院が必要と言っているのではありません。秩父の医療機関が機能分担し、全体で一つの総合病院の機能を発揮し、一定水準の医療を提供すべきで、この中での公的中核病院の役割をお話ししているのです。決して無理難題や贅沢なことを言っているのではありません。これが私が32年間、秩父で診療に携わってきて、今感じている偽らざる心境です。皆さんはどう思われますか。


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医療トピックス

第13回 胆管狭窄部位へのステント留置

放射線課 山中隆二
消化器内科 船生純志

胆道の解剖

腫瘍の模式図

ステントの模式図

 胆汁が流れる胆管が腫瘍などで詰まってしまうと、黄疸が出現し、下痢・全身倦怠感・食欲不振・皮膚掻痒などの症状がでてくる。

 現在、治療の一つとして、狭窄している胆管を拡張させ、ステントを留置することが行われており、当院でも術前に各種検査を行った後、ステントの留置を行っている。


写真左は胃カメラの先からカテーテルを十二指腸乳頭部に挿入し造影を行っているところで、写真右は3D-CT検査を行ったところ。矢印部分が胆管の狭窄部位。

実際のX線写真

3D-CT



胆道拡張術
(1)まず、経皮的にカテーテルを挿入し、バルーンを膨らませ胆管を拡張させる。矢印がバルーン。

ステント挿入
(2)その後金属でできたステントを挿入し留置する。術後の造影で胆管の狭窄が消失し、胆汁の流れがスムーズになったことがわかる。


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連携病院紹介

第15回 松田医院

松田直行院長
 今回は松田医院の松田直行院長をご紹介します。
 松田直行先生は昭和40年に横瀬町に開業されましたが、当初より当院とは花輪吉夫前院長以来現在まで、緊密なお付き合いをさせていただいています。特に、先生は東邦医科大学のご卒業で、花輪吉夫前院長の弟、故花輪松夫副院長の同級生でもあり、長年にわたり当院をご援助、ご指導いただいています。

 先生のご出身は当時、直腸肛門外科の第一人者、小平正先生の主宰する医局であり、以前には私も先生より肛門外科のご指導をいただきました。現在でも先生には実際の診療、病診連携のみならず、医師の先輩として、また医師会の役員として、公私ともにご相談申し上げることが多くなっております。

 先生は当初より秩父病院をよく知り、理解し、見守っていただいている大先輩であります。
 (院長 花輪峰夫)



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院内委員会紹介

第6回 安全衛生委員会

当院では危機管理委員会をはじめ、職員の教育や患者さまへのサービスに至るまで、幅広い分野で活発な委員会活動が行われています。委員会は11あり、全職員により構成されています。第6回目は安全衛生委員会の紹介です。
 当委員会は、労働安全衛生法に基づき、平成14年に「安全衛生委員会」として設置されました。目的は、職員の労働安全及び労働衛生管理を行うことです。

 主な活動内容として、各部署の作業環境、有害物質の取扱管理等を委員により巡視点検を行い、巡視後の委員会開催により改善しています。

 また、定期・特定化学物質・電離放射線等の健康診断の実施、各種ワクチン接種等感染予防対策など、職員の健康管理を計画的に推進・実施しています。
 (院長 花輪峰夫)

安全衛生委員会

委員長 (衛生管理者):千島治
副委員長:大塚裕美、近藤朋子


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プチメール

ISO9001認証取得に向けて

  当院は2004年5月17日付けで(財)日本医療機能評価機構が認定する、認定病院となりました。今回は、ISO(国際標準化機構)が認証を与えるマネジメントシステム規格(ISO9001)について学ぶことを目的とし、2004年10月22日、地場産センターに講師を招いて全体会議が行われました。ISO9001は、当初は製造業が多く取得してきましたが、最近では品質保証に加え、顧客満足の向上をめざし、あらゆる分野で注目されています。 (山中隆二)


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