秩父病院地域研修を終えて

2018年8月

院長をはじめとする医師、看護スタッフ、事務職の方、調理師の方などたくさんの方々と診療に携わった息者には大変お世話になりました。 貴重な地域研修をさせていただき誠に感謝申し上げます。 1か月と短い期間でしたが充実した研修となりました。有難うございました。

一番の経験はこの研修で外科・内科関係なく様々な症状を訴える患者を、秩父病院の先生方と共に診ることができたことです。 秩父という地域でひとつの基幹病院として、外来診察では外科と掲げながらも、外傷や腹痛、腫瘍からしびれ、発疹、虫刺されなど 幅広い症例を診ることができました。 大学病院での研修では外来診察の研修はなく、最初は不慣れで身体診察、検査オーダー等非常に戸惑うことが多かったですが 優しいスタッフの指導もあってとても勉強になりましたし、研修後半は少しはましになったかと思います。 また、消化器科を研修していない分、たくさんの事を見る、知る、診ることができ大変実りあるものだったと思っております。

私は富山県出身で将来は者山の地域医療を盛り上げていきたいと思っておりますが、貴院での研修を通して、 専門性(得意分野)を持ちながらも幅広く内科外科問わず診察・治療できる知力・技術が地域医療では益々求められるのだと感じ、身が引き締まる思いです。 つい大学病院での研修では専門性が追い求められ、今の風潮からも専門医志向となりがちでしたが (高度な専門医療を提供する役割を担う大学病院では致し方ない部分もある)、 今一度ここで自分は将来どういう風になりたいか、大学と地域の医療を照らし合わせながら自分なりの医師像、いや医学者像を少しは見いだせたと思っています。 そして、今すべきことは専門性も重んじながらも何にでも興味を持って、見ようとする知ろうとする探究の精神のもと日々の診療に励む事と実感しております。

最後に、ネイチャーに囲まれ温泉が近くにあってとても懐かしいまさに地域といった秩父はとても過ごしやすく楽しかったです。 来年以降、また専攻医や専門医となっていつしか秩父病院でお手伝いできればと思います。1か月と短い期間でしたが有難うございました。